※アイキャッチ画像はイメージです。実際の子どもの写真は使用しておりません。

 

僕たちが、豊島区で第一号となる同性カップルの里親として認定・登録されてから、今年で三年目を迎えました。これまでに、レスパイトケアや一時保護として子どもを預かり、現在は三人目の里子を長期委託として迎えています。この子が我が家に来てから、まもなく一年が経とうとしています。

 

初めてのことばかりで、慣れない日々の連続でした。彼にはADHDや学習障害といった特性があり、感情の振れ幅はとても大きく、まるでジェットコースターのようです。数分前まで笑っていたかと思えば、思い通りにならないことをきっかけに激しく癇癪を起こす。そんな日常に、戸惑い、疲れ、立ち尽くすことも少なくありませんでした。

 

とくに夏休みや冬休みといった長期休暇は、僕にとっては心身ともに消耗する時間でした。それでも、彼も、そして僕たちも、ほんの少しずつではありますが、確かに前へ進んでいます。

 

子育ては、里子に限った話ではありません。
どの家庭にも、それぞれの悩みや工夫があるのだと思います。児童相談所の職員さんや、他の里親さんから「ひとりで抱え込まないでね」と声をかけていただくこともあります。その優しさに支えられていても、なお疲労困憊してしまう日がある。それが、子育ての現実なのだと感じます。

 

それでも、ふとした瞬間に見せる笑顔や、以前は苦手だったことに一歩踏み出す姿に出会うと、不思議なほど心が軽くなります。こうした日々の積み重ねを、今年からはブログという形で残していこうと思いました。今まさに子育てに奮闘している方や、これから里親を含めて子どもを迎えることを考えている方にとって、何かひとつでもヒントや安心につながれば、これほど嬉しいことはありません。

 

このブログは、緩く継続的に更新していくつもりです。そのため、今後は里子のことを「Yくん」と呼びます。Yくんは小学生で、今年の冬休みは約13日間。夏休みに比べると短く感じますが、その分、内側にたくさんのエネルギーを溜め込んでいて、些細な出来事をきっかけに感情が溢れ出しそうになる場面も多くありました。

 

我が家での生活に慣れてきたことで、癇癪だけでなく、「気に食わない」という感情を表現する方法も増えてきました。具体的な出来事については、また別の機会に書こうと思います!

 

 

今回、みなさんに共有したいのは、Yくんとの暮らしを通して、僕やパートナー、そして家族の価値観や受け止め方に、確かな変化が生まれているということです。

 

僕とパートナーは、家族に対してすでにカミングアウトをしており、ふたりの関係性や里親であることについても伝えています。それでも、Yくんにどう接すればよいのか、周囲の大人たちが最初は戸惑っている様子が見受けられました。

 

それも無理はありません。
いま現在の日本社会では、社会的養護を必要とする子どもたちの存在や、それを支える制度、里親制度そのものが、十分に理解されているとは言えない現状があります。ましてや同性カップルの里親となれば、前例の少なさから、なおさら想像しづらいのだと思います。

 

今回、Yくんがパートナーの家族に会うのは二度目、僕の家族とは初めて顔を合わせました。年始ということもあり、みんなでおせちを囲み、Yくんはお年玉をもらっていました!!

 

 

いわゆる「一般的」とされるお正月の過ごし方。
それを体験できたことは、僕にとって想像以上に大きな出来事でした。なぜなら、それは僕たちにとって当たり前の日常ではなく、長い時間をかけてたどり着いた、大きな前進だったからです。

 

現行法のもとでは、同性カップルが婚姻関係を結ぶことはできません。「子育て」は、どこか遠い夢のような出来事だと感じていました。それは僕たちだけでなく、家族にとっても同じだったのだと思います。

 

正直に言えば、僕の家族はLGBTQ+への理解が高いとは言えません。それでも今回の帰省の際、父が「宮城県でも、同性愛に関する取り組みが始まったみたいだ」と話してくれました。「同性愛」という言葉には個人的に違和感を覚えつつも、昭和的な価値観の中で生きてきた父が、理解しようとする姿勢を示してくれたことは、素直に嬉しかったです!

 

Yくんのことも、自然に「孫」として接してくれていました。
僕と両親の間には、幼少期の経験から生まれた溝が今も多少残っています。それでも年齢を重ねる中で少しずつ向き合い方が変わり、無理のない距離感で関わることを選んできました。Yくんに対してどんな態度を取られるのか、不安がなかったわけではありませんが、それは杞憂に終わりました。

むしろ、Yくんの存在を通じて、僕と両親との会話は、以前よりも穏やかで柔らかなものになったように感じています。

 

日々の生活は、決して楽なことばかりではありません。それでも、子どもと向き合う中で学びを得たり、暮らしの豊かさを実感したりする瞬間が、確かに存在します。そんな気づきを得られた、年初めでした。

 

みなさんはいかがでしょうか。子育てを通じて、どんな悩みや学びを抱えていますか。


何を糧に、日々と向き合い続けていますか?

 

2026年は、まだ始まったばかりです。

この一年が、みなさんにとって、少しでもあたたかく、幸多き時間になりますように!