我が家に里子としてR君を迎えて、もうすぐ半年。
この夏は初めて一緒に過ごす長い休みでした。約1ヶ月半という時間、どうやったら彼に楽しい思い出を残せるだろうと、張り切って旅行や食事の機会をたくさん用意しました。

でも振り返ると、「あぁ、これは大人の自己満足だったな」と反省することも多く
今日はその中から、特に印象に残った3つの気づきをシェアしたいと思います!


1. 子どもにとっての「楽しい」は大人と違う

・せいぶゆうえんちプール 
・墨田区の花火大会鑑賞
・友人たちを交えた食事会
・長野への温泉旅行

この中で彼が一番はしゃいでいたのは、断トツで「せいぶゆうえんち」でした。
午前は流れるプールで笑い転げ、午後はアトラクションに夢中。帰りの車では爆睡でした。車で片道2時間半ほど要するため、大人にとっては渋滞で疲れる小旅行でも、彼にとっては最高の1日だったようです。

逆に「温泉旅行」は、あまり楽しめなかった様子。僕やパートナーにとってはご馳走や温泉が贅沢でも、彼にとっては長時間の移動や慣れない旅館料理は退屈そのもの。switchでゲームをしていた方が楽しそうでした。笑

 


2. 「イベントより日常」が安心につながる

大人としては「せっかくの夏休みだから」と色んな予定を詰め込みがち。
でも彼にとっては、毎日同じリズムで過ごし、YouTubeやゲームをしている方が落ち着けるようです。

パートナーと話していて気づいたのは、「情報過多だったのでは?」ということ。僕にとっては嬉しいイベントの予定も、彼にとっては刺激が多すぎて疲れるものだったのかもしれません。児童養護施設や他の里親さん家では、経験しにくいことを体験させたかったのですが、少し頑張りすぎたようです。

彼は、普段からマイペースで「変化」より「日常」を好むタイプ。

我が家で生活をして、彼が成長して大人になる頃には、その「日常」が広がってくれると嬉しいです。そしていつか巣立ったあとにも希望を抱きながら、自身が望む未来を選択できるような存在になることを祈っています。

 


3. 大人目線より「子ども目線」

盛りだくさんのイベントを通じて、「楽しかった?」「また行きたい?」と聞いて、思ったような反応が返ってこないと落ち込む自分がいました。
でも本当は、子どもに「楽しいと感じてほしい」と期待してはいけないんですよね。

子どもの幸福は、大人の基準では測れない。
旅館飯よりもマグドナルドのハッピーセット、温泉よりもゲーム。そのシンプルさこそ、彼にとっての安心や喜びなんだと学びました。

 


まとめ

長期休みは、一緒に過ごす時間が増える分だけ大変さも増えます。
愛着形成のプロセスでもあるのか、甘えも強くなるし、求められる愛情の量も増える。親も里親も、本当にエネルギーを使う季節です。

次の長期休暇は、「大人が連れていきたい場所」ではなく「子どもの心が温かくなる空間」を軸に計画してみたいと思います。

 


今日から新学期。
やっと学校が始まってくれて、正直ホッとしています。笑

世の中のお母さん、お父さん、そして里親のみなさん。

本当にお疲れさまでした!

二学期も頑張りましょう〜!

 

※愛犬のはるくんです。笑