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今回は「ゲイ受け」について解説していきます。実は、ゲイ受けには2つの意味があります。1つがゲイのポジションに関する受け。2つ目がゲイのモテに関するゲイ受けです。本記事ではこの2つの受けを解説していきます。
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ゲイのポジションに関する受け(ウケ)
ゲイの体の関係にはポジションというものがあります。タチを責め役とし、受けを責められる側とします。よく受けを女役と表現したりするのですが、ゲイというのは男性として男性に惹かれるというセクシュアリティなので、タチも受けもどちらも精神的には男性です。受けも精神的に男性であり、男性として受けをしているので、女役をしているわけではありません。タチ側も男を責めている感覚なので、受けが女性のように声を出したりすると、一気にモチベーションが下がってしまうという方もいます。
女性的な気持ちで受けをするのは、異性装をしていて女性として扱って欲しい方であったり、トランスジェンダーであり、精神的には女性だったり、ゲイとはまた異なる場合が多いでしょう。あくまでゲイの関係上のタチと受けは、どちらも精神的には男性で、男性として責めと受けが成り立っています。
どんな風にタチと受けが決まるの?
タチ受けの決め方は人それぞれでよく分かりません。例えば、幼い頃から男性に抱かれたいという感覚があったという人もいれば、タチと受け、どちらもやってみて受けの方がしっくりきたなど、個人によって様々です。単純に受けの方が気持ちが良いからといった理由で受けをしている人もいるみたいです。
日本人は受けが多い
実は、タチと受けの比率は文化的だったり国によって比率が違かったりします。自分が新宿二丁目で働いていたときには、発展途上国はタチの比率が多く、先進国は受けの比率が多いという話でした。実際、どれくらい信憑性がある話なのかは分からないですが、日本は受けの方が多いと言われています。TwitterやInstagramのアンケート機能などで、データ取ってみても基本的には受けが多いという結果が出ます。
全てのゲイが受けをできるわけではない
全てのゲイが受けをできるわけではありません。性格的に受けが退屈に感じてしまって責め役しかできない人もいますし、お尻に気持ちよさを感じなかったり、苦しく感じてしまって受けができない人もいます。タチをするのが好きでタチにしか興味のない人をバリタチと言ったりします。
最近はそうでもなくなりましたが、数年前はバリタチという言葉にステータスがあったように思います。最近は、バリタチという言葉自体あまり聞かなくなりました。
受けの人はタチしないの?
身体的にも精神的にも男性なら、挿れるモノもあるし、タチすることもあると思うし、したいと思うこともあるんじゃないかと思う人も多いのではないでしょうか。答えは人によるというのが正解かと思いますが、受けと自称している人がタチをしている話は聞いたことがありません。
ポジションがない場合もある
BL本などを参考にしていると、ゲイはタチか受けかに分かれるみたいに考えてしまうかもしれません。多くのゲイは自分がタチか受けかなど、ポジションを自認していると思うのですが、そうでない場合もあります。ゲイの中にはバニラ派やノンセクシュアル派など色々なタイプのゲイがいます。
バニラ派というのは、お尻を使った体の関係を望まない人たちで、オーラルセックスをメインとします。バニラ派の中でもタチ受けがある場合もあるのですが、お尻を使わないので、そう言ったところではタチ受けはなく、ポジションを言う場合にもバニラ派と答える人が多い印象です。またはバニラのタチとか、受けとかですね。
ノンセクシュアルというのは、体の関係に興味がないセクシュアリティで、ゲイのノンセクシュアルの場合は、男性に対して恋愛感情はあるが性的には惹かれないという意味になります。性的に惹かれないので、体の関係を持つことも極少数、または無く、ポジションが分からなかったり、興味がなかったりします。
この様に全てのゲイにタチ受けがあるわけではありません。
リバという概念がある
リバはリバーシブルの略で、タチすることもあれば、受けすることもある人を言います。リバの人も非常に多いです。大体は、リバか受け、その次にタチが多くて、バニラ派やノンセクシュアルなどは少ない方になります。
リバには、タチ寄りリバ、受け寄りリバと言った概念があり、タチの方が好きだけど、受けもするよという方はタチ寄りリバ、受け寄りリバは、受けの方が好きだけどタチもするよという感じになります。タチ寄りリバはあまり聞いたことがありません。受け寄りリバはよく聞く気がします。
ゲイカップルはタチと受けでくっついているのか?
意外にもそういうわけではないような気がします。自分は今まで5人とお付き合いしたことがあるのですが、1人目は受け寄りリバ、2人目はタチ(?)、3人目は受け、4人目はバニラ派、5人目は受け寄りリバで、必ずしもタチと受けでくっ付いているわけではないように思います。
僕自身がバニラ派でポジションが無いので、相手のポジションが定まらない可能性もありますが、周りのカップルを見ていても、付き合うのにポジションはあまり重要視されていないように思います。タチ同士のカップルもいるみたいです。でも、そういう場合、どうしているんですかね……。
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モテに関するゲイ受け
2つ目がモテに関するゲイ受けです。「ゲイ受けが良い」と言ったりします。ゲイ受けは時代背景や、文化的に色々と変動が大きいようです。例えば、数年前くらいから直近までは、坊主に近いような短髪に髭を生やして、筋骨隆々な大きな男性がゲイ受けが良いと言われていました。
しかし最近は、そんなこともなくどちらかといえば短髪で普通体型よりは筋肉質で爽やかな感じの方がゲイ受けが良いような風潮を感じます。前ほど、ジム通いも多くなくなったような印象を受けます。以下にゲイ受けが良いと言われるものを書いていきます。
短髪
ゲイの世界では短髪の方が人気が高い傾向にあります。前は痩せているけど筋肉質のような体型の人が人気あったそうですが、その頃も短髪(ソフトモヒカン)が人気だったそうです。ゲイの集合写真をみても、8割〜9割のゲイが短髪で、長髪のゲイはあまりいません。それくらい短髪が人気高いです。
髪を伸ばす場合には、マンバンなどの髪型が人気です。依然として短髪の人気は高いですが、前に比べると、前髪があるくらいの長さの人もかなり増えてきた印象を受けます。
髭
髭も人気があります。特に2024年の30代から上の世代には根強い人気があるのではないでしょうか。逆に10代後半から、20代の子たちは30代と比較してそれほど髭を生やしている人はいない印象を受けます。
30代以降のゲイがゲイっぽい服装を好むのに対し、10代後半から20代の子たちは、ノンケっぽいというか、爽やかな子が多くなった気がします。
筋肉
昔からのマストアイテム(?)です。細い子の人気が高かった頃も、ただ細いではなく、ある程度の筋肉があった上で脂肪が少なく、細身の綺麗な体が人気あったそうです。それから、いわゆるガチムチの時代が来て、脂肪と筋肉どちらも多いようなゲイの人気が高くなり、最近は程よく筋肉質が人気になってきた印象です。
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【まとめ】ゲイ受けとは?2つのゲイ受けをゲイ当事者が解説します!
本記事では、2つのゲイに関する受けを解説させていただきました。1つはポジションに関する受けです。この受けは、責められる側のことを意味し、日本のゲイは受けが多いと言われています。
2つ目が、男子受け、女子受けのような、どれくらいモテるのかを意味したゲイ受けです。ゲイ受けは、時代背景などによって変わり、5年〜10年くらいの周期で変わりつつあるような感じがします。以前は、細身で筋肉質な人が、ここ最近までは筋骨隆々でいかにも雄っぽい感じの人が、そして最近は、男性的な印象を受けるが爽やかな感じの人が人気が高くなってきている印象を受けます。
以上、ゲイ受けについてでした。最後まで読んでくださりありがとうございます。