何回か会って、体の関係もある。連絡も途切れていない。それなのに「付き合おう」の話だけが出てこない。この状態で止まったまま数か月、という人はたぶん思っているより多いです。

ゲイの恋愛は、気持ちを確かめるより先に体の関係になることが珍しくありません。順番が逆になるぶん、そこから恋人に進む相手なのか、この関係のまま終わる相手なのかが見えにくくなります。優しくしてくれる、連絡もくれる、それでも先に進まない。好意のサインをいくら数えても答えが出ないのは、見ている場所がずれているからです。

僕自身、好きだと言ってもらえたことも、関係に名前がつかないまま終わったことも、どちらも何度かあります。振り返ると、恋人になった相手とそうでなかった相手とでは、会っている最中ではなく、会った前後の過ごし方がはっきり違いました。この記事では脈ありサイン13と脈なしサイン7を並べ、そのうえで関係を自分から確かめる方法と、告白をどこで切り出すかまで書いていきます。

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ゲイの脈ありは、好意のサインより体の関係の前後に出る

個別のサインを見る前に、どこを見れば判断できるのかをはっきりさせておきます。会っている最中の態度は、正直あまり参考になりません。優しいし、楽しいし、体の相性がよければなおさらです。差が出るのは、会う前と会った後です。

  ここで止まる関係 恋人に進む関係
会う時間帯 夜、それも遅い時間だけ 昼の予定が混じってくる
会う場所 どちらかの家で完結する 外に出る、人のいる場所にも行く
会う理由 体の関係が前提にある日だけ それ以外の用事でも呼ばれる
連絡のタイミング 会いたい日の直前に届く 用事がなくても届く
相手の周辺 友達や生活の話がほぼ出ない 友達に会わせようとしてくる

出会って数回で体の関係になること自体は、脈ありの根拠にならない

アプリで知り合って、二、三回会って、その流れで体の関係になる。ゲイの出会いではよくある順序です。ここまでは、相手が本気でも、そうでなくても同じように進みます。だから、体の関係になったこと自体は脈ありの根拠になりません。

分かれるのはその後です。相手の中で「この人とはこれで完結」と処理されるか、「もっと一緒にいたい」に変わるか。僕の経験では、この判定は二回目か三回目に会うまでにほぼ出ます。判断を焦る必要はありませんが、半年も様子を見る必要もありません。どのアプリでどういう出会い方をするかで最初の条件も変わるので、そこはLGBT向けのおすすめアプリをまとめた記事のほうが詳しいです。

夜だけ呼ばれる相手か、昼にも会える相手かで行き先が変わる

いちばん分かりやすい線引きが、会う時間帯です。呼ばれるのが毎回二十二時以降で、終電か朝には解散している。この形が続いているなら、相手の生活の中であなたは夜の枠に入っています。

逆に、土曜の昼にごはん、日曜の午後に買い物、といった予定が混じってくるなら、枠が変わり始めています。昼の時間は代わりが効かず、その日の予定を一つ潰して会うことになるからです。体の関係があるかどうかより、昼に会えるかどうかのほうが、脈を表しやすいと感じます。

体の関係のあとの過ごし方に、脈がいちばん分かりやすく出る

終わった直後の三十分は、取り繕う余裕がいちばん少ない時間です。ここでの振る舞いは、会っている最中の言葉よりも相手の本音に近いと思っています。ここでは4つ挙げます。

終わったあとに泊めてくれる、または帰したがらない

終わってすぐシャワーを浴びて、そのまま帰る流れになる。あるいは「明日早いから」と切り上げられる。これが毎回なら、相手にとってその時間はそこで完結しています。

脈がある相手は、そのあとの時間を残そうとします。そのまま朝まで一緒にいる、泊まっていけばと言う、起きてから一緒にごはんを食べる。ここで何も予定が入っていないのは、あなたのために空けてあったからです。逆に、自分の家に一度も上げてくれない相手は、生活の中に入れる気がないと考えたほうがいいです。

体の関係がない日の予定を、相手から出してくる

これは脈ありサインの中でも上位に置いていいものです。映画、ごはん、買い物、なんでもいいのですが、その日に体の関係が前提になっていない予定を相手から出してくるなら、相手はあなたと過ごす時間そのものを欲しがっています。

忙しい人でも、予定は削る順番で本音が出ます。真っ先に削られるのは優先順位の低い相手です。仕事が詰まっていると言いながら、それでも一、二週間先の日付を出して調整してくるなら、順位はかなり上にあります。

自分の生活圏や友達の中に入れてくる

家の近所の店に連れて行く、行きつけのバーに一緒に行く、友達との飲みに誘う。これは相手にとってリスクのある行動です。二人でいるところを知り合いに見られれば、関係を説明する必要が出てくるからです。

そのリスクを取ってくるなら、説明してもいい関係だと思っているか、少なくともそうなる可能性を考えています。ゲイのコミュニティは狭いと感じる人が多く、噂が回りやすい面があります。それを分かったうえであなたを自分の側に置くのは、はっきりした意思表示です。

他の相手の話が消えて、アプリからも姿が見えなくなる

以前は「昨日会った人がさ」という話をしていたのに、いつからか出てこなくなる。アプリで見かけなくなる、ログインの表示が止まる。こういう変化は、口で言われるより先に起きます。

付き合っていない段階で他の相手を整理するのは、面倒で、得にならない行動です。それをしているなら、あなたとの関係を続けるつもりでいる可能性が高いです。ただ、アプリを消したかどうかを問い詰めるのは逆効果なので、こちらは黙って観察していれば十分です。

連絡は、深夜に来るか昼間に来るかで意味が変わる

返信が早い、遅いという話はよく聞きますが、速度は生活リズムで決まる部分が大きく、好意の量とは直結しません。見るべきは、連絡が届く時間帯と、誰の側から始まっているかです。

用事のない昼間の連絡が続くなら、体目的ではない

深夜一時に「今から会える?」とだけ来る相手と、昼の休憩時間に「これ見て思い出した」と送ってくる相手とでは、あなたの置かれている場所が違います。前者はその日の都合で、後者は日常の一部です。

挨拶だけのやり取りが毎日続いているなら、それも相当な脈ありです。挨拶には情報がありません。情報のないメッセージを毎日送る理由は、あなたとつながっていたい場合が多いです。

LINEが続かなくてもデートに誘ってくるなら、それも脈ありと言える

ここで早合点しないでほしいのが、文字のやり取りが苦手な人の存在です。僕自身がそうで、好意のある相手ほど文面に気を遣って疲れてしまうので、会話が続かないように立ち回ってしまいます。

元カレもこの型でした。LINEはいつも二、三往復で終わるのに、二週間に一度は必ず「この日どう?」と誘ってきて、そのうち付き合うことになりました。30代以降で仕事が忙しい人や、落ち着いた性格の人に多い印象があります。

連絡が少ないこと自体は脈なしの根拠になりません。判断材料は、誘いが相手から出ているかどうかの一点です。ただし、この型の人は付き合ってからも連絡が増えません。毎日やり取りしたい人にとっては、そこが後から効いてきます。気になるなら「文字打つの、あんまり好きじゃない感じ?」と早いうちに聞いておくといいです。

会っているときの脈ありは、時間とお金の割き方に表れる

会っている最中の態度そのものは当てになりませんが、そこで相手が何に時間とお金を使っているかは別です。口で言うことよりも正確に出ます。ここでは4つ挙げます。

遊んでいる最中に次の約束を決めてくるのは、本気度が高い

まだ一緒にいる最中に「次は◯◯行きたいね」「再来週の土曜って空いてる?」と、次の予定を先に押さえようとしてくる。これは脈ありというより、本気度が高いサインです。

会う日が決まっていない状態が落ち着かないから、先に埋めてしまうわけです。この行動が二回、三回と続くなら、相手はもうあなたとの関係を「続くもの」として扱っています。

誕生日に二人で会いたいと言ってくるなら、告白の一歩手前まで来ている

誕生日は一年でいちばん予定の取り合いになる日です。その日を、家族でも古い友人でもなくあなたに使いたいと言ってくるなら、脈はかなり濃いと思ってください。とくに当日を指定してくる相手からは、僕の場合、後日ほぼそのまま交際を申し込まれました。

奥手な人でも、誕生日という口実があると動けます。だからこそ、自分の誕生日が近いのに相手から何のアクションもないときは、少し引いて見たほうがいいかもしれません。

お土産や差し入れが続くなら、離れている時間にあなたを思い出している

毎回ごはんを奢ってくれる、出張のたびに何か買ってきてくれる、コンビニで「これ好きそうだと思って」と渡してくる。単発なら気前のいい人で済みますが、続くなら意味が変わります。

贈り物をするには、あなたがその場にいない時間にあなたのことを考えている必要があります。買う前に思い出し、選んで、渡すまで持ち歩く。その手間が繰り返されているなら、頭の中にあなたの居場所がある証拠です。

言葉と行動が一致している相手なら、好意のほうも信じていい

相手に対してうっすら不信感があるときは、サインを数えるより、発言と行動がそろっているかを見てください。好意があって、あなたを大事に思っているなら、言ったことと実際にやることは自然と一致します。

「会いたいな」とは言うのに日程の話になると濁す、「連絡する」と言ったきり音沙汰がない。この違和感は、僕の経験では毎回当たっていました。この状態から恋愛関係が成立したことは一度もありませんし、仮に成立しても振り回される側に回るだけでした。

別れ際の三十秒に、その日いちばん正直な答えが出る

一日の中で相手の本音がもっとも出るのは、別れ際です。楽しい時間が終わる瞬間、名残惜しさを隠す余裕がなくなるからだと思います。僕が個人的にいちばん信用しているのも、この三十秒です。

改札前のハイタッチが長い人は、これまで全員が好意を持っていた

駅の改札で「じゃあね」と手を振り、そのままハイタッチになる。このとき、手がなかなか離れない相手がいます。僕の経験では、このパターンだった人は今のところ例外なく、後から好意を伝えてくれました。

ハイタッチ自体は友達同士でもします。差が出るのは長さです。一瞬で離れるなら挨拶、数秒でも留まるなら、離れたくない気持ちが手に出ています。ここまで来ているなら、こちらから動いてもいいくらいの段階です。

別れ際のハグは、長さと力の入り方で意味が変わる

ハグもハイタッチと同じ見方ができますが、体感としてはハイタッチより確度が落ちます。コミュニティの中では挨拶としてのハグが普通にあるからです。

見るべきは、されかたです。肩に手を置くだけの軽いものは挨拶の範囲です。時間が長い、腕に力がこもっている、離れるときに一拍ためがある。このどれかがあるなら、挨拶を口実にしていると考えていいと思います。

寂しそうな顔をされたら、脈ありの可能性が高い

別れ際に、ふっと表情が落ちる人がいます。今まで二人、帰り際にこの顔をした相手がいて、二人とも後に恋人になりました。表情は言葉よりごまかしにくいと言われます。

逆のパターンもあります。別れ際に大きく手を振って、満面の笑顔で見送ってくる人。これも脈がある可能性があります。どちらにも共通しているのは、その瞬間に感情が動いているという点です。何の反応もなくすっと背を向けられるほうが、よほど心配な合図です。

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友達以上恋人未満で止まる関係には、はっきりした形がある

ここからは脈なし側です。ゲイの関係は友達以上恋人未満で止まりやすいと言われます。背景には次のようなことがあります。名前をつけなくても関係が続いてしまうこと、アプリを開けば代わりがいること、そしてカミングアウトしていない相手にとっては関係を公にする理由がないこと。放っておくと、そのまま一年経ちます。止まっている関係には、次の4つの形が出ます。

会うのがいつも相手の都合で、こちらからは動かせない

連絡が来るのは相手が会いたい日だけ。こちらから日付を出すと、返事が遅れるか、当日になって流れる。この非対称が続いているなら、関係の主導権はすべて相手にあります。

本当に多忙な人もいますが、それなら夜に一時間だけごはん、仕事終わりにコーヒー一杯、くらいの穴は探します。短い時間の提案すら流されて代案も出てこないなら、忙しさではなく順位の問題です。既読が数日つかない状態が続くのも同じで、駆け引きを疑うより、いったん引いたほうが消耗しません。

体の関係がない日の予定が、一度も入らない

三か月、半年と会い続けているのに、振り返ると全部が同じ形をしていませんか? 夜に会って、家に行って、終わって帰る。このパターンから一度も外れていないなら、相手の中でその関係は完成しています。足りないものがないので、変える理由もありません。

ここで多いのが、こちらが我慢して待ってしまう形です。そのうち誘ってくれるだろう、と待っている間、相手にとっては何も問題が起きていません。待って変わるものではないので、動かすなら次の章の方法になります。

二人でいるところを、人に見られる場所へ行かない

外で会うとしても、相手の生活圏から遠い場所ばかり。知り合いに会いそうな店を避ける。こちらの友達に会わせようとすると、はぐらかされる。この形は、関係を誰にも説明したくないという意思です。

職場にカミングアウトしていないなど、事情がある場合もあります。ただ、事情があるなら普通はそれを説明します。理由を言わないまま人目を避け続けるなら、あなたとの関係そのものを表に出す気がありません。

「今は誰とも付き合う気がない」と先に言われている

これを早い段階で言ってくる相手がいます。予防線のこともあれば本心のこともありますが、言葉どおりに動くケースが多い印象です。ここでよくある勘違いが、自分となら変わるはずだ、という期待です。

僕の周りを見ていても、この言葉を覆して付き合いに至った例はほとんどありません。言われた時点で、相手はあなたに対して線を引いています。関係を続けるかどうかは自由ですが、変わることを前提にしないほうが後が楽です。

残りの脈なしサインは、贈り物・恋愛相談・記念日に表れる

関係の形とは別に、単発でも意味が読めるサインが3つあります。どれも一つだけで結論を出すものではありませんが、上の4つと重なったときは認めたほうが早いです。

大人のおもちゃを贈られたら、性的な関係の相手と見られている可能性が高い

この項目は、友人たちに「されたら脈なしだと思うことは?」と聞いて回ったときに、いちばん共感が集まったものです。

自分が贈る側になったときを考えると分かります。本気で好きな相手に、いきなりそれを渡すでしょうか? 渡すとしたら、気心の知れた友達か、体の関係が前提にある相手です。つまり、贈られた側はそのどちらかに分類されています。人によっては、脈がないことを分かりやすく伝えるために選んでいる場合すらあります。

恋愛相談をされた時点で、恋愛対象から外れている可能性が高い

好きな相手には、ふつう自分の恋愛相談はしません。片思いの話や、うまくいっていない相手の話を持ち込まれたなら、その時点であなたは相談役の位置にいます。

ただ、相談役になったからといって、そこで終わりと決めつける必要はありません。意識したいのは、相手の好きな人を悪く言わないことです。僕の経験では、悪口を言うと相手がかばう気持ちになり、かえって話がこじれやすくなります。

代わりに、相手の話を否定せず、いい面も含めて受け止めながら聞きます。

  • 自分「◯◯くん、いい人そうだね。優しいし、一緒に飲んだら楽しそう」
  • 相手「いい人なんだけどね……お酒入ると、ちょっと手がつけられなくて(苦笑)」

話を聞くうちに、相手が自分でも気づいていなかった本音を話してくれることがあります。こちらが否定せず、感じよく聞いていれば、「この人には何でも話せる」という安心感が生まれ、距離が縮まるきっかけになることもあります。あくまでまれですが、相談役になった時点で終わり、ではありません。ただ、相手の気持ちを誘導しようとはせず、自然な関係を大切にしてください。

土日と記念日に会えない相手には、彼氏か家庭がある可能性がある

これは脈なしというより、訳ありのサインです。土日が仕事の人なら平日に会うのは当たり前ですが、土日休みなのに、なぜか平日の夜にしか予定を組まれない。この形が続くなら、土日に別の予定が固定されていると考えたほうがいいです。

よくあるのは、彼氏がいて土日はそちらに充てている場合と、結婚していて土日は家族と過ごしている場合です。相手の誕生日やクリスマスに「その日はちょっと」と言われるなら、その可能性はさらに上がります。特別な日ほど、大切な人と過ごす予定が先に入っているものだからです。

この状況は、脈があるかないかより先に、自分がどういう位置に置かれているかを確かめたほうがいい場面です。

関係を動かしたいなら、夜ではなく昼の予定を一つ出してみる

ここまで観察の話をしてきましたが、見ているだけでは止まった関係は動きません。相手を問い詰めずに現在地を測るなら、順番に踏むのが早いです。

  1. 体の関係が前提にならない、昼の予定を一つ出します。映画でもごはんでも構いませんが、夜からの誘いは同じ形に戻るので避けます。
  2. 断られたら、代案が出てくるかを見ます。「その日は無理だけど翌週なら」と返ってくるかどうかが分かれ目です。
  3. 会えたら、相手の友達や仕事の話を聞いてみます。自分の生活の側に入れる気があるかどうかが、答え方に出ます。
  4. 別れ際に、次の約束をこちらから出さずに一拍待ちます。相手が埋めにくるなら、脈はこちら側にあります。

この4つを通しても形が変わらないなら、関係は止まっている可能性が高いです。試すというより、自分が今どこにいるかを確かめるための手順だと思ってください。

告白は、サインが3つ以上そろった日の別れ際に切り出す

サインが読めたとして、次はいつ伝えるかです。目安として、この記事の脈ありサインが3つ以上重なっていて、しかもそれが一度きりではなく繰り返されているなら、動いていい段階だと思っています。一つだけでは、たまたまその日そうだった可能性が残ります。

切り出す場所は、別れ際がいちばん通りやすいです。楽しい時間の直後で、相手の気持ちが上がっていて、しかも「もう終わる」という寂しさが混じっているからです。食事の途中で言うと、残りの時間が気まずくなったときに逃げ場がありません。体の関係の直後も避けたほうがいいです。その場の流れで返事をさせてしまうと、後から言い直される可能性があります。

言い方は飾らないほうが通ります。長い前置きより、好きだということと、付き合いたいということを短く伝えるほうが伝わります。答えを急がせないひと言を添えると、相手も返事をしやすくなります。

関係の作り方から見直したい人は、ゲイの彼氏の作り方を実体験からまとめた記事が参考になります。付き合った後にどう続けるかはゲイカップルが長く付き合うために意識したいことにまとめました。

脈なしだったときこそ、都合のいい相手になる前に線を引く

ここがいちばん書いておきたかったところです。脈なしだと分かった後、多くの人は関係を切らずに残します。ゲイのコミュニティは狭く、共通の知り合いがいることも多いので、きれいに離れるのが難しいという事情もあります。

ただ、好意を持ったまま近くに居続けると、関係の形がゆがみやすくなります。呼ばれたら深夜でも行く、相手の恋愛相談にいつでも応じる、体の関係だけが続く。どれも、相手にとっては都合がよく、こちらには何も積み上がりません。一年後、その関係の中にいる自分を想像できますか?

切るか残すかを決める必要はありません。決めるのは、自分がどこまでやるかのほうです。深夜は行かない、恋愛相談には乗らない、体の関係は持たない。一つでいいので線を引いておくと、関係は続けたまま消耗を止められます。友達としてなら心地よく付き合える相手だった、という結末も普通にあります。距離の置き方に迷うなら、ゲイの友達作りを解説した記事のほうも合わせて読んでみてください。

気持ちの整理がつかず、誰にも話せないまま抱えてしまうときは、よりそいホットラインに性的指向の相談を受ける専門の回線があります。0120-279-338に電話して、音声ガイダンスで4番を選ぶとつながります。通話は無料です。

サインを数えるより、やり取りで感じた自分の違和感のほうが当たりやすい

窓辺で向かい合って話す男性二人

サインを20並べましたが、全部を覚えて点数をつける必要はありません。実際にいちばん頼りになるのは、やり取りの途中で感じた違和感のほうです。

何かが噛み合っていない、言っていることと様子が違う、聞いてはいけない気がする。そう感じたとき、僕の経験では、その勘は当たることが多いです。僕自身、見なかったことにして進めた関係は、後から必ず同じ問題が表面に出てきました。しかも、出てきたときには最初より事態がこじれていました。

逆に、会った後の時間が自然に延びて、次に会う日が勝手に決まっていく相手なら、サインを数えるまでもなく進んでいます。付き合った後の日常がどんなものかは、ゲイカップルあるある10選を読むと少し想像がつくかもしれません。

迷っている時間は、誰にとっても長く感じます。それでも、関係の形は会うたびに見えやすくなります。焦って答えを出すより、次に会ったときの別れ際と、その後に何が起きるかを一度だけ意識して見てみてください。そこに、たいていの答えが出ています。