初めに
IRISでは、あらゆるマイノリティが暮らしやすくなることを目指すという意味から「LGBTs」と表記していますが、今回は一般的な「LGBT」について解説するため、表記が混在しております。

みなさん、ご無沙汰しております。

今回は、久しぶりに須藤がブログを書いております。

 

今年も早いもので、2ヶ月が終えようとしておりますが、

みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

 

今年は、新年から災害や事故などが続いておりましたが、

被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

皆さまの安全と、被災地の一日も早い復旧、復興を心からお祈り申し上げます。

 

話は変わって先日、X(旧Twitter)でとある投稿を見かけました。

今回は「男同士のルームシェア」 として、

入居申込をしたところ、2番手申込のご夫婦が優先されてしまったそうです。

 


 

 

不動産賃貸の現場としては、こうした出来事はいまだに多々あります。

審査を行う上で、管理会社の審査基準、大家さんの最終判断があるので、審査結果の要因はブラックボックスです。

 

賃料が収入に見合っている物件であっても、入居を断られてしまうことに違和感を感じる現実があります。

 

因みに最近、「2人入居可能物件に同性カップルが入居申込する場合は、入居拒否をすることはないですよね?」と質問されることがあります。

 

こちらについても審査落ちしたり、申込を断られることがあります。

 

理由としては、同士カップルはルームシェアとして定義されてしまうからです。

 

2人入居可能物件は、基本的には家族や親族などが定義される場合が多いです。もちろん昨今、LGBTを含めたD&Iの取り組みが推進されて、審査条件を柔軟に対応してくれる企業も増えました。(とてもありがたいです。本当にありがとうございます。)

 

ですが不動産業界は、従業者数5人未満の業者数が全体の84.1%を占めています。

「令和4年度末 宅建業者と宅地建物取引士の統計について」より引用

https://www.retio.or.jp/toukei/pdf/stat_g.pdf

 

このように大部分が中小企業で機能している業界の中では、多様性の理解や課題の認知が広がりにくい構造です。(教育コスト、情報のキャッチアップの機会などの観点から)

 

だからこそ、業界のトップリーダーや行政が積極的に推進することによって、ロールモデルが構築されて、イメージがしやすくなり、課題解決が広がると思います。

 

どの課題でもそうですが、

自分自身が何かしらの不を感じるまでは、

自分ごとに置き換えるのって難しいと思います。

 

部屋探しの領域では、LGBTを含めて、外国籍、高齢者、障害者、片親など、様々なセグメントで課題があります。一個ずつクリアにして、選択肢を広げていきたいです。

 

 

 

LIFULLさんが公開している記事で、

マイノリティの住まい探しの大変さについて、

分かりやすく説明してくれている参考記事がありますので、ぜひご覧ください。

 

賃貸契約の際、約6割の住宅弱者層が不便を感じたり、困ったりした体験あり

https://lifull.com/wp-content/uploads/2022/07/61c765f52489d52f0f3ccfd1a8208d08.pdf

 

マイノリティへの小さな解決策から生まれる大きな変化。弱い立場に置かれている人々に特化した施策は、全体の利益を損なうわけではありません。むしろマイノリティのための解決策が、社会と経済の両方に思わぬ波及効果を生み出すと僕は信じて、チャレンジを続けていきます。

 

IRISは今年で、創業11年目を迎えますが、こうしてチャレンジできているのも応援やサービスを利用してくれる皆様のお陰です。いつもありがとうございます。

 

一緒により良い社会、選択肢を増やしていきましょう!